アルパインの中でも最上級グレードのBIGX11と、トヨタ純正ナビの最上位グレードT-Connectナビ10インチモデルの主な特徴を比較しています。

どちらも最上級グレードということもあり、どちらのナビも主な対応車種はアルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、エスクァイアとなります。




カーナビのパンフレットなどで機能を見ると、細かなことがいっぱい書かれていてよくわからなくなります。

まずは主な機能を押さえて、カーナビ選びの参考にしてください。


デザインでの比較

「社外ナビだと、後付け感があるんじゃ?」と思う人もいると思いますが、アルパインBIGX11は車種限定モデルのため、純正ナビと同等かそれ以上のフィット感があります。



アルパインBIGX11、トヨタ純正ナビ(10インチモデル)どちらとも、次のグループ(兄弟車種)で同じデザインとなります。

  • アルファード・ヴェルファイア
  • ノア、ヴォクシー、エスクァイア

アルファード・ヴェルファイア

【アルパインBIGX11】

【トヨタ純正ナビ(10インチモデル)】

ノア、ヴォクシー、エスクァイア

【アルパインBIGX11】

【トヨタ純正ナビ(10インチモデル)】



各画像からもわかるように、アルパインBIGX11は派手なデザイン、トヨタ純正ナビはシンプルで落ち着いたデザインとなります。
またアルパインBIGX11では、エンジン始動時に車種専用の起動画面が表示されます。




画面サイズ・解像度での比較

画面のサイズは名前からもわかるように、アルパインBIGX11は11インチ、トヨタ純正ナビ(T-Connectナビ10インチモデル)は10インチとなっています。

他のメーカーでも、最大で10インチのカーナビしかないので、アルパインBIGX11は唯一の11インチ大画面カーナビとなります。



家で見るテレビと違い、カーナビは運転席とナビ画面の距離はかなり近いため、たった1インチ違うだけで、実際にはかなり大きな差を感じます。

11インチと、汎用タイプの7インチモデルを比較した場合、下の画像のように表示範囲も違います。そのため、他のナビでも言えますが「たった1インチしか違う。どっちでもいいや」とカーナビを選ばないようにしましょう。

11インチと7インチの表示範囲



また、解像度(画面のキレイさ)に関しては、以前はアルパインBIGXではWXGA(1280×720)、トヨタ純正ナビではVGAが採用されていたので、アルパインが圧倒的にキレイな画面でした。

現在はトヨタ純正ナビでも、HD(1280×720)が採用され、キレイな画面になっています。

そのため、画面のキレイさに関してどちらも互角と言えます。

アルパイン
BIGX11
トヨタ純正
10インチモデル
画面サイズ 11インチ 10インチ
解像度 WXGA(1280×720) HD(1280×720)

※他社の安い大画面ナビは、この解像度が今でもVGA(640×480)を採用しているタイプがあります。画面が粗いので注意してください。



後席ディスプレイでの比較

トヨタ純正でも、ついに12インチの大画面が採用されました。これまでは、カーナビ本体、後席ディスプレイでの画面の大きさ・解像度でアルパインが勝っていたのですが、その差がなくなってきている印象です。

前席で音楽、後席ではDVD再生など前後で別のメディアを再生することは、アルパインBIGXでもトヨタ純正ナビでも可能となっています。



アルパイン独自の機能としては、プラズマクラスターが搭載されているため、フェイスケア、脱臭、静電気抑制、空気浄化をしてくれる点です。



アルファードやノアなどの車内の広さを考えると(3列目の席からの距離など)、あまり小さい後席ディスプレイを取り付けることはおすすめできません。

後席には人をあまり乗せないのであれば、後席ディスプレイにこだわる必要がありませんが、友人や子供を乗せることが多い人は、ナビ本体だけでなく、後席ディスプレイのサイズも要チェックです。

アルパイン
後席ディスプレイ
トヨタ純正
後席ディスプレイ
画面サイズ 12.8インチ 12.1インチ
解像度 WXGA(1280×720) HD(1280×720)
その他 プラズマクラスター搭載



価格での比較


一般的に純正ナビに比べて、社外ナビの方が格段に低価格で販売されています。

ただ、このアルパインBIX11は車種専用・高機能ナビのため、純正ナビに比べて少し安い程度の価格になります。

アルパイン
BIGX11
トヨタ純正
10インチモデル
定価 オープン価格
(実売価格200,000円前後)
271,000円(税抜)
※DCMパッケージは313,000円
後席ディスプレイ
定価
オープン価格
(実売価格90,000円前後)
95,000円(税抜)



最新価格は、各お店で確認してください。



バックカメラや後席モニタの購入を考えている人は、「アルパインBIGXはセット購入の方が安い?単品購入と金額の比較」も参考にしてください。セット購入と単品購入の金額差を計算しています。



また、『できるだけカーナビを安く買いたいなぁ』と思っている人は「カーナビを安く買う5つの方法」もおすすめです。ただし、少し手間に感じるかもしれません。




機能での比較

最近では、ブルーレイ再生や、高音質のハイレゾ音源に対応した社外ナビも一部のメーカーから販売されてきています。

ハイレゾ音源には、アルパインBIX11、トヨタ純正ナビともにに対応しました。ブルーレイ再生には、どちらも対応していません。



ブルーレイ再生に関しては、DVDほど主流にはなれなかったと個人的には思います。
大容量のデータであれば、ブレーレイでなくてもSDカードなどがあるためです。

そのため、今後もブルーレイに対応したナビはあまり増えないと思います。どうしてもブルーレイを車内で再生したい場合は、Panasonicのストラーダシリーズが対応しているので、そちらを検討してみてください。

アルパイン
BIGX11
トヨタ純正
10インチモデル
フルセグ(地デジ)
ブルーレイ × ×
DVD
CD
ハイレゾ
Bluetooth
音声認識



地図更新・保証期間での比較

地図の更新に関しては、アルパインBIGX11は3年間無料、トヨタの純正(ディーラー)ナビは3年間で1回のみ無料となっています。(【公式】マップオンデマンドが利用できる期間について教えてください)
1年でも一般道や高速道路もかなり変わるので、これはちょっとキビシイかなと正直おもいます。


保証期間に関しては、純正ナビの方が3年間と長期になっています。
アルパインの場合は、追加保証に入って、保証期間を長くする方法もあります。

アルパイン
BIGX11
トヨタ純正
10インチモデル
地図更新 3年間無料 3年間無料1回のみ
保証期間 1年保証 3年保証



その他のポイント

トヨタ純正ナビにする場合の一番のメリットは、T-Connectというトヨタのサービスを受けることができることです。

T-Connectによって、マップオンデマンド(新しい道路情報を自動でダウンロード)やオペレーターサービスなどが提供されます。

T-Connectの詳しい内容は、トヨタ純正ナビの特徴やトヨタホームページを参考にしてください。



逆に、T-Connectが不要な人にとっては、価格が高くなるだけでデメリットとなります。

少しでも安く、でもカーナビの機能には妥協したくない人には、このアルパインBIGX11や、9インチモデルのアルパインBIGXがおすすめです。




カーナビおすすめショップ

家電通販大手ノジマオンラインは、カーナビ本体とバックカメラなどのセット販売があります。

本体とバックカメラ・後席ディスプレイを、別々に購入すると割高になって損をしてしまうので、ノジマオンラインのようにセット販売しているお店がおすすめです。