多くの車に取り付けられているカーナビですが、いざ購入しようと思ったら、

「どんなメーカーや、どんなカーナビがあるかわからない・・・」


と悩む人もいると思います。カーナビはテレビCMなどがほとんど流れていないため、メーカーに関する知識がなくて当たり前です。でもカーナビは、10万円以上する物もあり、高価な買い物になります。そのため、今回は国内の人気カーナビメーカー8社の特徴や違いを解説していきます。

ランキングサイトの注意点

車種限定モデルがメインのアルパインや、ポータブルナビのみのユピテルなどは、人気は間違いなくあるのですが、売上数によるランキングではどうしても低くなってしまいます。
そのため、売上数によるランキングは、人気を表す指標としては正確さを欠くので、参考程度に思いましょう。

これからカーナビメーカーを個別に紹介していきますが、家電全般を扱っているパナソニックや、カーナビを専門に扱っているアルパインなどがあります。

パナソニックなどの方が日常生活で聞いたことがあるので、なんとなく安心感がありますが、専門メーカーの方がカーナビを1点集中で開発しているので、最新機能やオリジナル機能では勝ることもあります。

ネームバリューだけでなく、各メーカーの特徴を押さえてカーナビを選びましょう。

 アルパイン

車種専用カーナビと言えば、このアルパインです。特にTOYOTAの主要車種や、NISSANセレナ、HONDAステップワゴンなど専用に作られた大画面ナビBIGXシリーズが人気です。

[BIGX11 アルファード専用]

この車種専用設計されたBIGXシリーズの大きなメリットは次の2点です。

  • 純正品以上のフィッティング・デザイン性
    車種専用のため、純正品に負けないフィッティングで後付け感はまったくありません。
    また、純正品よりも高級感・派手さにこだわったデザインが特徴です。
  • 純正品を超えた大画面
    一部車種では、純正ナビですら10インチまでしか実現できていないのに、アルパインは取り付け部分を限界まで攻め、11インチを実現しています。テレビと違い、カーナビにおけるこの1インチの差は、目との距離が近いカーナビではかなり大きいです。

カーナビ本体以外での大きな特徴は、後席モニターで12.8インチの大画面タイプを販売している点です。この12.8インチというサイズは、カーナビ本体同様に他社にはない大きさです。

車種専用がメインのため対応車種は少ないのですが、大画面でテレビやDVDを楽しみたい人は、要チェックのメーカーです。


 パイオニア

パイオニアとしての知名度よりも、カロッツェリアとしての知名度の方が高いです。特に英語のロゴcarrozzeriaは、カー用品店などで目にしたことがある人も多いと思います。

カーナビは、サイバーナビ楽ナビの2種類を販売しています。また最近では、サイバーナビにも車種専用モデルが発売され、アルファードなど人気ミニバンでは、同じく車種専用のアルパインBIGXと人気を二分しています。

[サイバーナビ アルファード専用]

どちらも知名度抜群のカーナビですが、その特徴を簡単に言ってしまうと、高機能・高価格ナビがサイバーナビ、機能と価格を抑えたナビが楽ナビです。

サイバーナビが楽ナビに比べ、大きく勝る機能は次の2点です。

  • ハイレゾ音源対応
    最近の流行になってきているハイレゾ音源に対応しています。これにより、CD以上の高音質を車内で楽します。
  • マルチドライブアシストユニット
    本体と別に、マルチドライブアシストユニットを取り付け可能です。これを取り付けると、ドライブレコーダーによる前後録画、駐車中の異常感知、メールによるお知らせなどマルチな局面で運転手をアシストしてくれます。

 パナソニック

通常タイプのストラーダシリーズと、持ち運びできるポータブルタイプのゴリラシリーズ、この2種類を販売しています。

特にストラーダシリーズには、他メーカーのナビにない大きな特徴が2つあります。

  • ブルーレイ再生
    上位モデルではブルーレイ再生に対応しています。まだ、他のカーナビメーカーではブルーレイ再生に対応しているナビは販売されていません。
    逆にDVDやテレビが見れれば、ブルーレイは見れなくていい人にとっては、魅力を感じないカーナビになってしまいます。
  • アーム式構造

    最上位グレードのFシリーズでは、アーム式構造によって、これまで大画面ナビを取り付けることができなかった車種にも、9インチの大画面ナビを取り付けることができるようになりました。その対応車種は300以上にもなります。
    最近では、アルパインからもアーム式の大画面ナビが販売されましたが、こちらは車種限定タイプです。

この2つの特徴からもわかるように、パナソニックは他のメーカーにはないオリジナル機能に力を入れています。そのアグレッシブさは、大手とは思えない凄さを感じさせます。


 ケンウッド

説明不要と思いますが、ケンウッドは日本の大手オーディオメーカーです。
そのためケンウッドが販売している彩速ナビにも、音への強いこだわりがあり、ユーザからもその音響技術には定評があります。

上位モデルでは、原音に近いハイレゾ音源DSDに対応しています。またBluetoothによる無線接続でもハイレゾ音源に対応しているので、ケーブルによって外部メディアと接続する手間もなく、高音質な音楽を楽しめます。

他の特徴はフルフラットなデザインと、高速レスポンスです。特に操作した時の反応の速さは、ストレスなくカーナビを使えるので大事なポイントです。


 デンソーテン

まだこの社名に変わって数年のため、聞きなれない人も多いかもしれまんせん。
元々は富士通グループで「富士通テン」という社名でしたが、デンソーが主な株主となったことで「デンソーテン」に変更されました。

市販ナビとして販売しているカーナビは、イクリプスAVNシリーズです。
AVNシリーズには、通信ユニットが一体となり地図更新が自動で行われるSシリーズ、前後録画できるドライブレコーダーを内蔵したDシリーズ、ベーシックタイプのRシリーズがあります。

デンソーだけの一押し機能はありませんが、逆に余計な機能などがないシンプルな設計が1番の特徴と言えます。
そのため、見た目のデザインもシンプルで、操作性が高いナビです。

また、デンソーはトヨタ純正ナビに採用されているので、今までトヨタ純正ナビを使っていた人にとっても、使いやすい市販ナビです。


 三菱電機

ケンウッドに負けじと音にこだわったDIATONE SOUND. NAVIを販売しています。

こだわり過ぎたゆえに、他メーカーより高額、またサウンドチューニングは素人には難しいと言えます。

サウンドチューニングは認定店でしてもらう必要があり、使う人を選ぶ高級ナビと言えます。


 クラリオン

正直なところ知名度では、他のメーカーに少し劣ると思います。

逆に言えば、その分価格が低く、機能がしっかりとしているので、ユーザの評価が高いメーカーです。


 ユピテル

カーナビはポータブルタイプのみを扱っているメーカーです。

他メーカーから販売されているポータブルタイプにない、ユピテルだけの利点としては、上位モデルではフルセグに対応していることです。

ポータブルナビがいいなぁと思っている人は、このユピテルのYERA・MOGGYシリーズと、パナソニックのゴリラシリーズから選べば間違いないです。見やすい7インチ、持ち運びしやすい5インチなど、ニーズに応じて選びましょう。


その他

今回は人気メーカー8社としては紹介しませんでしたが、他にはKAIHOUエイ・アイ・ディーなどもあります。この2社には今後の活躍を期待し、おすすめナビが販売されたら、当サイトでも紹介しようと思います。