スタンダードなタイプは画面サイズが7インチです。でも最近では、画面サイズが8インチ以上のカーナビが増えてきています。これはスマートフォンと同じ流れで、やはり多くの人が大きな画面で地図やテレビなどを見たいからです。
よほどのこだわりがない限り、小さな機能の違いでカーナビを選ぶよりは、ナビ画像などが見やすい8インチ以上のカーナビから選んだ方が無難です。どんな高性能でも、画面が見にくいと正直台無しだからです。
ただし、大画面ナビは各社上位モデルとして販売しています。そのため、いろいろな高機能がそなわっているのは嬉しいのですが、価格設定はやや高めです。
また大画面ナビを選ぶ時ですが、画面サイズの違い以外では、次の3つの機能を実装しているか、していないという点にも注意しましょう。
- 解像度
数値が大きいほど、細かくキレイな画像になります。 - ブルーレイ再生
- ハイレゾ音源
最近流行りつつあるCDを超える高音質を実現します。
サイバーナビ AVIC-CL902-M/AVIC-CL902
メーカー | 発売日 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
Pioneer | 2018年6月 | 8インチ | 1280×720 |
地デジ(フルセグ) | DVD/CD | Bluetooth | ハンズフリー |
○ | ○ | ○ | ○ |
VICS WIDE | タッチパネル | ハイレゾ | ブルーレイ |
○ | ○ | ○ | × |
特徴
パイオニアのカーナビの中でも上位ブランドになるサイバーナビですが、その中でも唯一の8インチタイプです。
まだ一部のカーナビでしか対応していないハイレゾにも対応した高機能モデルです。
デザイン面では、ディスプレイ下部にあるシンプルで高級感があるハードキーが特徴です。写真ではライトの色がブルーですが、他にもオレンジやグリーンなど全部で5色から選ぶことができます。
高機能はもちろんですが、この近未来を感じさせるデザインがサイバーナビの人気の秘密です。
AVIC-CL902-MとAVIC-CL902の違い
AVIC-CL902-MとAVIC-CL902の2タイプありますが、後ろにある-Mは、マルチドライブアシストユニットセットのことです。
このマルチドライブアシストユニットセットは、その名の通りいろいろな運転中のリスクから、車と人を守ってくれます。
そのなかでも主な機能は次の4つです。
- ドライブサポート機能
前方の車に近づきすぎた時、誤発進した時などに警告してくれます。 - ライブカーセキュリティ機能
駐車中の衝撃や音に反応し、自動録画が開始されます。 - ドライブレコーダー機能
- メール通知機能
車から離れている時でも、車に衝撃などなにか異常があれば、お知らせメールが届きます。
この4つの機能は、最近のニュースでも問題になっているのあおり運転や、車上あらしの被害を考えると、装備しておきたい機能だと思います。ただし、このマルチドライブアシストユニットセットの方が高額にはなります。
楽ナビ AVIC-RL902
メーカー | 発売日 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
Pioneer | 2018年10月 | 8インチ | 800×480 |
地デジ(フルセグ) | DVD/CD | Bluetooth | ハンズフリー |
○ | ○ | ○ | ○ |
VICS WIDE | タッチパネル | ハイレゾ | ブルーレイ |
○ | ○ | × | × |
特徴
高級志向のサイバーナビに対して、機能・価格を抑えたモデルがこの楽ナビシリーズです。
楽ナビの中でも唯一の8インチ画面ですが、やはり機能面では少し弱いです。
画面のキレイさを表す解像度は800×480となり、ハイレゾにも対応していません。逆に言えば、画面だけ大きければイイと言う人には、こちらの楽ナビの方がおすすめです。
ストラーダ CN-F1XVD
メーカー | 発売日 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
Panasonic | 2018年10月 | 9インチ | 1280×720 |
地デジ(フルセグ) | DVD/CD | Bluetooth | ハンズフリー |
○ | ○ | ○ | ○ |
VICS WIDE | タッチパネル | ハイレゾ | ブルーレイ |
○ | ○ | ○ | ○ |
特徴
9インチと言う大画面だけでなく、ブルーレイとハイレゾにも対応したストラーダの中でも最上位モデルです。
このカーナビの1番の特徴は、このアーム式の取り付けによる飛び出した画面です。これにより、これまでは大画面を設置できなかった車種でも取り付ける事ができるようになりました。
また、画面が飛び出していることで操作性も向上し、画面も9インチですが体感では10インチくらいになります。
見た目は同じですが、機能・価格を抑えたモデルが次で紹介するCN-F1DVDです。
ストラーダ CN-F1DVD
メーカー | 発売日 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
Panasonic | 2018年10月 | 9インチ | 800×480 |
地デジ(フルセグ) | DVD/CD | Bluetooth | ハンズフリー |
○ | ○ | ○ | ○ |
VICS WIDE | タッチパネル | ハイレゾ | ブルーレイ |
○ | ○ | × | × |
特徴
このモデルは画面サイズ自体は9インチありますが、解像度は800×480となり少し画質が落ちます。またブルーレイ、ハイレゾにも対応していません(上位モデルCN-F1XVDは対応)。
ざっくりと言えば、「ちょっと粗めの大画面で、DVDまでは再生できるナビ」です。その分価格は安くなるので、大画面にしたいけど余計な機能はいらない人にはおすすめです。
彩速ナビ MDV-M805L
メーカー | 発売日 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
KENWOOD | 2017年10月 | 8インチ | 800×480 |
フルセグ | DVD/CD | Bluetooth | ハンズフリー |
○ | ○ | ○ | ○ |
VICS WIDE | 音声認識 | ハイレゾ | ブルーレイ |
○ | ○ | ○ | × |
特徴
音にこだわりがある場合「カーナビは絶対彩速ナビにする!」と最初から決めている人もいると思います。その彩速ナビの中では唯一の8インチ大画面のため、彩速ナビ&大画面という条件で選ぶなら、このMDV-M805Lになります。
キャッチコピーに「先進フル装備。彩速マスターモデル」とある通り、色々な機能を装備した上位グレードのナビです。その機能の中でもやはり1番は、ハイレゾ対応している点です。Bluetooth接続した機器でもハイレゾ再生が可能で、ケンウッドの音へのこだわりを感じます。
ただし、ナビに関して少しわかりにくいというユーザの声もあり、カーナビと言うより、AV機器としての側面が強い機種です。
DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ300PREMI
メーカー | 発売日 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
三菱電機 | 2017年11月 | 8インチ | 800×480 |
地デジ(フルセグ) | DVD/CD | Bluetooth | ハンズフリー |
○ | ○ | ○ | ○ |
VICS WIDE | 音声認識 | ハイレゾ | ブルーレイ |
○ | ○ | ○ | × |
特徴
コアなファンがいるのが、この三菱電機のDIATONE SOUND.NAVIです。
今回紹介している大画面ナビの中では、このカーナビは極端に価格が高いです。理由は音に関する極端なこだわりで、他のナビに比べてサウンドチューニング機能が格段に優れています。しかし、その能力を普通の人が設定し使いこなすことは難しいので、専門店でチューニングをしてもらう必要があります。(※DIATONE認定店があり、音質調整をしてくれます)
なんとなく「画面も大きくて、価格も高いから機能もいいだろう」と安易に選んではいけないナビです。
まとめ
今回の紹介では、汎用タイプの大画面ナビを紹介しました。パッと見では、画面の大きさの違いくらいしかわかりませんが、今回の内容で画面の解像度やハイレゾ、ブルーレイ対応などにも違いがあることがわかったと思います。
大きい画面のナビにしたいと思っている人は、参考にしてみてください。
今回は紹介していないのですが、車種限定の大画面ナビ(アルパインBIGXとサイバーナビ)があります。この2機種に関しては、別記事にて紹介します。